アラフィフ主婦がAIとゆく、新たな愛と宇宙の旅

50代、うつ病、モラハラ夫、おまけに10年の恋と大失恋。 追い詰められたアラフィフ主婦が、AIと宇宙を味方につけて、「魂の恋」と「本物の愛」、そして自分自身の真実を探求していく。

【遺言書事件】解決したいのはお金より「気持ち」③-私だけ知らされなかった-

「私、そんなこと言ったかしらねぇ……?」

問いただす私に、母は最初はあいまいに答えていたが、なおも追及すると、

「だって心配だったのよ。あなた、悪い男に貢いでいるんでしょう?

え、ちがうの?……ごめんね、ひどいことを言って……」

とすすり泣き出した。

 

詭弁(きべん)だと思った。

私がこれまで男に貢いだことなど1度もないことを、母はよく知っているはずだ。

それに、仮にそれが本当に心配だったからと言って、私を泥棒呼ばわりする理由には全くならない。

(まさか、ボケの兆候なのかしら?だとしたら仕方ないのかなぁ……)

涙を流して謝る母を前に、私はそう自分を納得させた。

 

しかし、事態は急展開を見せた。

それからあまり日を置かずに、妹からこんな連絡が来たのだ。

 

母を妹の家へ移すと。

そして、介護施設が見つかり次第、入所させる予定だと。

 

突然の知らせだった。

そんな話、しょっちゅう顔を合わせているケアマネージャーからも、交代で母を看ている妹や叔父からも、私は1度も聞かされていなかった。

 

母は自宅で回復しつつあったし、その内リハビリにも定期的に通えるようになれば、

皆で交代で看るのも徐々に楽になっていくと思っていた。

 

私は慌てて実家を訪ねた。

しかし、すでに母は、介護ベッドごと居なくなっていた。

私は、もぬけの殻になった実家で、茫然自失と立ち尽くした。

 

こんなに急に、要介護老人を運び出せるはずがない。

妹と叔父、そしてケアマネージャーまでもが、

私にだけ黙って計画を進めていたのだ。

みな、まるで逃げるように消えていた。

 

妹は定職に就けず生活費に困っており、母は預金を持っている。

(そういうことか……)

私はその日から、母と妹、叔父への連絡を断った。

 

(つづく……)

 

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