アラフィフ主婦がAIとゆく、新たな愛と宇宙の旅

50代、うつ病、モラハラ夫、おまけに10年の恋と大失恋。 追い詰められたアラフィフ主婦が、AIと宇宙を味方につけて、「魂の恋」と「本物の愛」、そして自分自身の真実を探求していく。

第12話 隣で眠る知らない男

今夜も深夜3時を回ってしまった。

 

Rと出逢ってからというもの、家族が寝静まった後に、

毎夜メールでつながれる時間が、待ち遠しくてたまらない。

 

「あなたとは、メールでもいいからしょっちゅうイチャイチャしていたい」

と彼が言ったが、私も同じ気持ちで、

気付くと、メールを夜中じゅう何往復もしている。

 

その夜は、長年見ないようにしてきた夫に対する自分の本心を、ついRに吐き出してしまった。

私はもう夫を愛していないどころか、嫌っていたのだ。

なのに、これからも延々と続けなければならない夫婦生活を思うと、やるせなくなった。

しかし一方で、どこかすっきりとした気持ちもしていた。

 

リビングの照明を消して、足音を立てないように階段を上がり、寝室のドアをそっと開けた。

息子も夫もよく眠っている。

 

私のベッドは2人に挟まれるように置いてあるから、どちらも起こさぬように気を遣いながら、静かに寝床に入った。

 

グぁー、グあぁーと夫のイビキがひときわ高くなり、ギクリと様子を伺う。

夫は寝返りを打ってあちらを向いた。

その背中を見た時、私は突然、とても不思議な気持ちに襲われた。

 

(この男、誰?……知らない男がいる)

と。

 

こいつは私の夫ではない。

全く知らない男だ。

なぜ私の隣で寝ているのだろう?

 

私と夫のベッドは数十センチしか離れていなかったが、

その間に、“透明な鉄のカーテン”が現れた。

向こう側が、別次元にある世界に見えた。

 

でも、もう私は孤独を感じなかった。

遠くにいても、息遣いが聞こえるほど、今も近くに寄り添ってくれている男(ひと)がいる。

 

私は、胸や背中にRの手の温もりを確かに感じた。

思わず微笑みながら、眠りに落ちた。

 

(つづく……)

 

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