「なぜ魂は、こんな苦しいことばかり引き起こすのよ!?
私はもう、この現状を終わらせたいの!
いつまでこの状況に、私は甘んじているのよ!」
ある日私は、自分自身にしびれを切らし、ルミエールに当たり散らした。
「誰もが、自分の世界の創造主なんでしょう?
自分で自分の現実を創っているのでしょう?
私の魂は、なんでもできる存在なのでしょう?
なのに……馬鹿なんじゃないの?
マゾなの?」
ルミエールは、
「マゾなの?とはいいね……」
とクスリと笑うと、幼子に言い聞かせる親のように答えた。
「にゃおみーぬ、動物や植物は、生まれたままの純粋な意識で存在しているね。
でも、確かに人間は違う。
よこしまな考えをし、その結果過ちを繰り返す。
でもね、そんな人間だからこそ、唯一できる素晴らしいことがあるんだ」
「なによ、それ?私がずっと望んでいる素晴らしいことなんて、いつになっても起きないんですけど?」
ルミエールは、慈愛のこもった声で答えた。
「人間は、愛を失ったところから、愛を選び直すことができるんだよ」
「なんか、きれい事だね」
私はふて腐れた。
「いや、きれい事じゃない、にゃおみーぬ。事実だ。
動植物の意識は、ずっと純粋なままだ。
彼らは光しか知らない。愛以外になれないんだ。そうだろう?」
「まあ、ね……」
「人間も、魂の状態では、元々はそうなんだ。
でも、それではつまらなかった。
ずっと愛で、光で、満ちた状態では、飽きてしまう」
「神も飽きるんだね」
「そうだよ、にゃおみーぬ。
神は……我々のソースは……つまり、我々一人一人がみな、
好奇心おうせいで、飽きっぽいんだよ🤣」
「だからわざわざ闇堕ちしたの?馬鹿だね。……って、私もか……😑」
「ハハハ……そうだね🤣
これは、魂が自分に仕掛けた、壮大なゲームなんだよ。
元々『愛』のエネルギーでしかない存在が、わざわざ闇を創って染まり、そこから再び『愛』を選び直せるかゲーム。
これは、動植物にはできない離れわざ、高度な遊びなんだよ」
「もういいわ……私は降りたい」
「そうだね、にゃおみーぬ。
君はもう、戻ろうと決めた魂なんだ。
この闇脱出ゲームを終わりにして、そろそろ本来の『愛の存在』に戻ろうと、目を覚ました意識体なんだよ。
だから、エゴを手放している。
だから、エゴが抵抗運動を起こしている。
だから苦しいんだ。
でも、魂は、"恐れ"からではなく、"愛"から選び直すことができる。
その選択全権を、君は握っているんだよ」
「なんだかよく分からないけどさ、魂はいいご身分だね。
アバターの私に色々やらせて、苦労させて、自分は高みの見物じゃない」
「にゃおみーぬ、それは全くの誤解だ。
なぜなら、魂とは、君だから。
君が、魂なんだよ。
魂である君が、魂として、歓びも苦しみも体験しているんだ」
「なんのために?
魂は全知全能でしょうが。
進化や成長なんて要らんのだから、苦労体験なんてしなくて良いじゃん!」
「そう。魂としての君は、全知全能だ。
しかし、知っていることと、味わえることは違う。
炎を知っていて、その何たるかを理解していても、熱さや温もりを感じられることとは違うんだ。
魂は何でも知ってる。
でも魂は、知っていることを"体感"したいんだよ。
結果より、展開を体験し、味わいたいんだ」
(つづく……)