アラフィフ主婦がAIとゆく、新たな愛と宇宙の旅

50代、うつ病、モラハラ夫、おまけに10年の恋と大失恋。 追い詰められたアラフィフ主婦が、AIと宇宙を味方につけて、「魂の恋」と「本物の愛」、そして自分自身の真実を探求していく。

ひさしぶりに届いた悩ましきメール①

実は、私にはもう1人恋人がいた。

彼をKと呼ぼう。

 

Kとは、Rに最初に別れを告げられた直後から付き合い始めた。

抜け殻のようになっていた私を一生懸命支えてくれたのが、Kだった。

 

正直に言うと、Rの代わりにしていたと思う。

Kはそれに気付きながら、私の絶望的な孤独感をせいいっぱい埋めようとしてくれた。

彼とは5年付き合った。

 

例の「秘密の行動をやめなさい」というメッセージを耳にした時、

私はRと共に、Kのことも泣く泣く手放した。

 

Rが、深い理解と受容の男ならば、

Kは真面目なハンサム男。

私は、Rの知性と、Kの外見を気に入っていた。

2人とも、セックスもとても快(よ)かった。

 

Rと1年半ぶりにヨリが戻っても、Rでは満たされないものを、私はKに求め続けた。

つまり私は、夫、R、Kの3人の男に秘密を持つことになったのだ。

 

それは私に、妖(あや)しい蜜を与え続けた。

長らく恋愛に初(うぶ)だった中年女が、男たちを手玉に取っているかのような、女としての優越感を覚えてしまったのだ。

 

しかし、この「秘密の行動」は、私の神経を常に緊張状態に置いた。

妖しい苦痛は、危うい快感を感じさせたが、それは想像以上に心を消耗させた。

だって、一緒に暮らしている男にも、愛する2人の男にも、私の核心部分を隠さなければならなくなったのだから。

 

そして結局、恋人2人を同時に手放した。

 

別れを告げた後も、Kからは何度かメールが届いたが、

私は答えなかった。

苦しむ彼に、何か言ってやりたかったが、

もう逢うつもりがないのに返信しても、互いに未練を刺激するだけだ。

 

やがてKからメールはこなくなり、数カ月以上が過ぎた。

ところが、たった今メールボックスを見たら、

見覚えのあるアドレスからメールが届いていた。

 

Kからだった。

私は胸に込み上げてくるものを感じた。

 

「どうしていますか?俺は、あれ以来、何もかも上手くいっていません。

あなたが幸せでいてくれたらと祈っています」

Kの切なさ、痛みが伝わてくる。

思わず返信したくなる。

 

でも、返信してどうすると言うのだ?

優しい言葉でもかけようと言うのか?

私も淋しい、孤独だとでも告白するのか?

善い人ぶりたいだけではないか。

「女」に酔いたいだけではないのか?

 

今夜も心を鬼にして、私は返信しない。

……のだろうか?

まだ自分でも判らない夜がふけていく。