あれは、本物の愛だった。
その愛の関係を手放しても、
私の中から愛は消えないの?
もう終わったのだと、
すっかりあきらめてしまって良いの?
爪の先ほどの期待も、無くしてしまって良いの?
深夜、ふと目を覚ますと、
頭の片隅からこんな弱々しい声が聞こえてきた。
恐いよ。
彼を忘れたら、
私の人生から愛がなくなってしまう。
心が、愛を感じられなくなる。
それは、巨大な闇の中で、
最後のロウソクの火が消えてしまうようなものだ。
いやだ、いやだ、いやだ。
この灯火(ともしび)を手放すなんて、恐すぎる。
静かで深い夜に、今日も孤独に震える。